「何センチだっけ?」
知ってるくせに、笑いを必死にこらえてからかうように聞いてくる光莉ちゃん。
「145センチですけど?」
私は投げやりに答えた。
もう返ってくる返事は分かりきっている。
「そんなに小さかったっけ?小学生と変わらないじゃん」
「うるさいなぁ………」
これでも一応気にしてるんだよ?
でもそんなに嫌なら、ふたりにも同じように言い返してやればいいと思うんだけど………。
それでも言い返せないのは………
「私たちと10センチ以上も違うじゃん」
これ、私がふたりに言い返せない理由ね。
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