その様子がとても可愛く見えて、私は梨乃の頭に手を伸ばし、ポンポンと小さく撫でる。
「えへへ」
嬉しそうに、それでもって照れくさそうに微笑む梨乃の瞳は、まるで汚れを知らないように澄んでいて、キラキラと輝いていて。
「梨乃……」
“お姉ちゃんがいて、よかったと思う?”
怖くて聞けやしないくせに。
今まで何度、言ってしまいそうになったことだろう。
優くんが、“お前は妹に必要とされてる”と言ってくれてから、私の心は以前より各段に軽くなった。
でも、私の闇は完全に取り除かれたわけじゃなくて。
本当の気持ちは、梨乃にしか分からない。
だからこそ、聞こうと思った。
優くんが与えてくれた希望や光を、自分自身で活かしたいと、掬いたいと思ったから。



