「はぁー………今日も疲れたよー」
「本当だよね。課題もたくさんある……。
古文の単語調べに、英語の和訳、世界史のプリント………。あーもう最悪」
一日の授業も終わり、もう放課後。
帰り支度をしながらぶつぶつと嘆いているのは、光莉ちゃんと愛花ちゃん。
でも、課題が多いのは仕方ない。
だってここは進学校。
中3の時も、もうそれはそれは………死に物狂いで勉強したっけ。
でも、あの日々の努力があるから私はここにいる。
だから、この高校へきたことを後悔したことは一度もない。
「……よし、帰りますか」
最後の教科書をスクールバックに詰め、
マフラーを手にとった時だった。
「あの、陽乃ちゃん……だっけ?」
急に私の耳に届いた、少しトゲのある声。なんとなく私の中で、予想はついた。



