美形生徒会長様をハントせよ!

「とにかく、だ。球技大会は夏休み前だ。時間は全くない。急いで準備するぞ」


真面目な顔をして言い放つ会長を見て、みんなも真剣な顔つきに変わった。


ここからは隣の部屋で生徒会のみんなだけで会議。少し寂しいけれど、部外者の私はとりあえずスコーンを食べて待つことに。

隣の部屋からは意見が飛び交う声が。


今日は帰った方がいいのだろうか。遅くなりそうだしな。



私はスコーンと帰りますと言うメッセージと会長への愛の置き手紙を置いて生徒会室を、学校を後にした。





会長への愛の置き手紙。

『会長、お疲れさまです。真剣な顔でみんなを束ねる会長にまた惚れ直しました。みんなのボケをあっさりと避ける会長も素敵でした。いつもよりだるそうな声。かと思い気や、真剣な声になり顔も凛々しくなり、また惚れ直しました。私はそんな会長が大好きです。今のように放置プレイをされても全然こうふ…平気です。だって私の会長への愛は海よりも深く山よりも高く…(以下略)…なので、スコーンを食べて元気出してくださいね?それではまた明日。
鶴来渚より』



「長すぎだろ…」






A4ノート約10ページ分。