美形生徒会長様をハントせよ!

昼休み。


とりあえず生徒会のみんなに配ろうと思い、1-A。はるちゃんと涼くんの教室に向かった。



「はーるちゃーん、りょーくーん。いーまーすーかー?」


するとニコニコしたはるちゃんと、眉間にしわを寄せる涼くんが近づいてくる。


「おはよう、渚ちゃん!」

「教室であまり叫ばないでください。いい迷惑です」

「す、スイマセン」


天使と悪魔だよ。


「まぁまぁ。そうカッカしないで!」

「そうさせてるのはあなたですが」

涼くんの言葉などお構い無しに進める。


「じゃじゃーん!ハッピーバレンタイン!クッキーどうぞー」


「わぁ!ありがとう!実は私もあるんだ!はい、チョコパイ!」

「!ありがとう!コレが友チョコってやつね…!涼くんもどうぞ!安心して!義理だから!」

「わかってます。ありがとうございます。では」


え?


涼くんは教室に戻っていった。


ええぇぇ…。