「その特集を見ているということは藍ちゃん。君もお菓子会社の陰謀にハマってしまっているのだな」


「なにそのうざいキャラ。まだ続けるの?」


「私が思うにバレンタインにチョコをあげる。というのは、普段告白する勇気がない女子がすることだ。夜遅くまで手作りチョコを作り、ラッピングして、翌日、好きな男子にあげる。貰った相手は『俺の為に作ってくれたのか?かわいいとこあるじゃないか。』と思う。その日からなんとも思っていなかった子か急にかわいくみえたりする。

なので、何かを、チョコをあげる。という行動一つで『自分のために』と思い、今までなにげなく見ていた子が急に美化されて見える。

ふつうに告白すれば『俺のこと好きなのか』で終わる。しかし、チョコをあげることによって『俺のこと好きなのか』+『俺のために作ったのか』『料理とかできるのか?家庭的でいいんじゃね?』と色々妄想させることができる。


チョコというものは、滋養強壮剤、惚れ薬として摂取されていた。

だが、私が思うには、チョコレート自体が惚れ薬。というよりも、『チョコを渡す』という行動が、惚れ薬になっていると思う」




「長い。このページとばしましょう」