「せっかくのいいチャンスがよぉ…」


渚は酔うと、一にキレるらしい。


「え?ちょ、渚?」


おびえる一に指をボキボキと鳴らし、完全に戦闘体制の渚。


俺たちは瞬時にこれはヤバいと思い、コートを羽織る。

「ちょ、お前等何コート着てんの?」


もはや恒例とも呼べる一を無視。


俺たちは足早に玄関に向かい『お邪魔しましたー』と家を出た。


しばらく歩き、渚の家から悲鳴が聞こえてきたのは言うまでもない。




…メリークリスマス。いいプレゼントだったな、一。