「しっかりしろ、渚」


顔をペチペチと叩くとうっすらと目を開けた。


「ぅ…ん?かい…ちょ?」

俺に手を伸ばす渚の目は完全に据わっている。


「まだ酔ってるね、渚ちゃん」


「…だな」

優の言葉に大きく頷く。


「うっへへへへへ。かいちょーだぁー…」


俺をトロンとした目で見て、嬉しそうに笑う。


少しだけ、ドキッとした。