「顔もよくて頭もよくて性格も良い。モテるよなぁ。あ、渚は陸先生のこと嫌いなんだっけ?」

「嫌いじゃないけど…」


「嫌いじゃないけど好きでもないのかな?」

「!!」

頭の上から降ってきた声は先ほどまで女子に囲まれていたお兄ちゃんのものだった。


「あ、陸先生」

「やっほー、鶴来さんと寺井さん。にしてもショックだなぁー。好きではないんだねぇ」


「…いきなりなんですか、ニノマエセンセイ」

「何故にカタコト?」

「方言です。実は少しなまっていて」

「その嘘俺には一番通用しないの知ってるよね?てかよく堂々と嘘つけるね?すがすがしいよ」