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渚side

~鶴来家~



「お兄ちゃん、ホント、何してくれてんの!会長に!好感度下がったらどうすんの!?責任取れるの!?」

「いや、その、申し訳ない…」


私は今、兄を説教している。何故かというと、何に酔ったのか、会長に意味もなく怒鳴ってしまったそうだ。

それを聞いて、すぐに謝罪のメールを送ったが、返信はナッシング。睡眠のお供は寝具だイェー。

…ディスってる場合じゃない!


「きっと『こんな兄貴もってるなら妹もクソだな』とか思ってる…!とばっちりだよ!」

明日会長に会ってすぐ土下座せねば!

「…被害妄想激しいな」

「黙らっしゃい!どうおとしまえ付けてくれるんや、えぇ?のぉ、兄ちゃんよぉ」

「怖い!別世界の人みたいだよ渚!俺指は一本足りとも失いたくないんだ…!」

指どころじゃすまんで!

私がキレてるとキッチンからお母さんの声がした。


「渚ちゃん、そう怒らないで手伝って!今日はお兄ちゃんのお帰りパーティーだから豪華なのよ!ね、パパ?」

「ははは!それは楽しみだなぁ!何せママの料理は世界1だからなぁ」

「もうっ!パパったらん!」

家、出てこうか。