「それにしてもさー」

ブラウニーをつまみながら一は言う。

「まさか渚の好きな人がこんなイケメンとはなぁー。ははっ」

「……」

「にしてもさ。ぶっちゃけモテるでしょ?」

「いえ、別に…」

「またまたー!」と言いながら俺の背中をバシバシたたく。

結構痛いんだが。


「謙虚だな。性格もイケメンってか!」


…なにが言いたいのか。


一人笑いのツボにはまるあいつの頭はどうかしてる。


さすが渚の兄。