その日は休み時間になる度教室にやってくる。移動教室の時は匂いで俺を探してやってくる。

犬なのか?あいつは。てかストーカー。最初は優しく接してきたが、徐々に冷たく接してしまう。


「会長!こんにちは!」

またやってきた。

「今から音楽なんですよ!私リコーダー超上手いんですよ!小学校の時はリコーダーの恋人と呼ばれたぐらい何ですよ!」

「あー、うん。俺のストーカーじゃなくてリコーダーのストーカーしたら?」

「ストーカーじゃありません。愛の狩人です。私たち会って2日目ですよ?今朝はまだ優しかったのに。冷たくなってきてません?」

「ソダネー。冷たい俺なんか無視して温かいリコーダーと結婚したら?そしたら俺も解放されるし」

「やだ、なに。何か見ちゃいけないもの見た気がする。毒舌聞いちゃった気がする。ま、そこも含めて好きですけどね!」


逆効果かよ。いままでで一番やっかいなやつに好かれた。


「じゃ、藍ちゃんが待ってるのでまた後で!」

「おー。もうくんなよー」


多分、いや、絶対来るよな。