あの後、みんなと藍ちゃんで保健室に行き、鼻血の処置をして、クレープを買って、一緒に食べた。


それから、飴掴みをしたり、わなげをしたり、楽しんだ。


時間はあっと言う間に過ぎ楽しい文化祭は終わった。


今度店長に撮ってもらった写真を焼いてみんなにあげよう。録画した生徒会のバンドの演奏を見返そう。

そう思い、幸せな気持ちで帰路に着いた。




このとき、私は完全に忘れていた。あの、やっかいな存在を。












「ふふっ。大きくなったな、渚」