「渚ちゃん、ごちそうさま!」

「うん!あ、写真撮ろう?みんなで!」

渚はどこからか、いつぞや見た一眼レフカメラを取り出してた。


「あ、店長、写真撮ってください!」

…文化祭の出店に店長なんているのか?

少し疑問を持ちながらも店長と呼ばれた女子生徒はカメラを受け取り、こちらにカメラを向けた。


「はいスマイルスマイル。行くよー」

『はい、チーカマ!』と言う言葉と共に渚が腕に抱きついてきた。同時にシャッター音も聞こえた。


「やってやりましたよぉ!」

「お前は…」

ニヤニヤとイタズラに笑う渚を見て、まぁいいかと思えた。




…バンドの準備をしなきゃな。渚もくるって言ってたし、な。

そう考えると自然と頬が緩んだ。