海side



「あの、もうお昼ですし、渚ちゃんの所にご飯食べにいきませんか?」


…もうそんな時間か。生徒会の仕事で校内を見回り、バンドの最終確認をして、少し落ち着いたと思ったらもう昼だった。


「鶴来の所って喫茶店でしたよね?」

「うん。ちょうどこの時間帯に居るらしいからね。海、どうする?」

「どこでもいいから飯食いてぇんだけど」

「ね、いきましょう!?」

「はぁ~…。分かったよ、行けばいいんだろ」


いつもより推してくる山代に戸惑いながらも、今回は折れた。