走って飛べ。






「試合、始め。」
ダンッ!!!!!!


斎藤の声が終わると同時に望月は、踏み込み高く飛び上がった。
そして空中で回転を加え遠心力を付けて山村の持つ木刀に、望月の木刀を叩きつけた。


ボキィッ!!!!!!


山村の木刀が音をたてながら折れた
そして、間をいれず山村の首筋に木刀を突きつけた。


「終わり、です」


___シーン


先ほどまで煩いほどだった竹刀や木刀を打ち合う音や、話し声が一切聞こえなかった。


「何か、間違えたことでもしましたか?」