「で、遥は結衣ちゃんと付き合うんだよね」

「そうなります」

「ん、じゃあ、私帰るねー」

「あっ...」

「気にしなくていーって。ていうか彼女優先しろよ常識だろ?」

「ごめん、優。ありがとう」

「ま、帰るわ。じゃあなー」

優さんは手を降って部屋を出ていった。

少しして、「お邪魔しましたー」という声が聞こえてくる。

遥は私に向き直ると、

「こんな俺ですが、ずっと、会えなくても結衣が大好きです。」

「...ありがと、遥。私もね、遥が大好きです。ずっと会いたかったよ」

初めて、私からキスをした。

遥は優しく笑って、抱き締めてくれた。

そして耳元で囁く。






「今夜は覚悟しといてね?」