颯太と好未が行っちゃって、あたしひとり~?と思ってたら。
「おぃ、みっ、未玖さ~~んっ。」
と後ろからコエがした。
「あ、はぃ。」
「どーもっ。」
「あれっ?秦夜さんっっっ?」
「探しに行ったろ?俺の事。」
「うん・・・。呼びいいかなくちゃッ・・・。」
走り出そうとしたあたしの腕を秦夜さんが掴んだ。
―ドキン
「や、やめてくださいっ・・・。」
「どーした?俺といるのがそんなにいや?」
「ふんっ!いやですゥーだっ。
こーんな自己チュー男と一緒にいられますか?!」

あたしは、たったかと歩いていった。