何も殴ることないじゃない!?


こんにゃろー。


「でよ。
あの木の下から上を
見上げると未来が見えるんだってよ。行ってみようぜ?」


「…きゃっ…。」


キリヤに腕を勢いよく
引っ張られた。


いきなり引っ張んないでよ!


もうっ!


腕を引っ張るキリヤは
まるでこどものようだった。