*ちぇりーダーリン*

あたりは夕暮れ。


紅と灰に染まる公園は
静かだった。


少し風も出てきて
涼しい。


この前リョーヘイと
来たときとは雰囲気が
違う。


あたしとキリヤは
二つ並んだブランコ
に座った。


なんか懐かしい~。


「明日の授業
また、数学あるな。」


「え?
そうなんだよ~。
明日もお願いしますよ??
キリヤ様。」


「えー。どうしよっかな。」


「ぎゃっ。
そう言わずにさっ。」


キリヤが引き受けて
くれなきゃできないじゃない。

そういや
自分で勉強するんじゃなかったのか、あたし。