「待っていて下さい」


リョースケが地面に手を
あてたときそこから地面が裂けた。


「な、っにしてるの!!」


「いいから黙っていて下さい」

下から伝わる振動に堪えられなくて、あたしは尻餅をついた。

リョースケはまだ続けてる。


「…¢¥%*…」


「カナキ…??」


「…リョ…ーヘイ??」


あたしの目の前にリョーヘイがいる。


ほんと…に??


あたしはリョーヘイに触れた。

触れる。


ちゃんと触れる。


本物…だ。


「リョースケ、ありがとう」


「…別に…」


「リョースケ…??
%%*…。
お前…が…??」


リョーヘイがリョースケを見る。


「兄さん…。
一つだけ聞かせて下さい。
何故、逃げたんですか?
継ぐことが嫌だったんですか?」


継ぐ?


「……。
お前が1番継ぎたがっていただろ?
俺はそういことに興味がないから…。
だったら、俺が出て行った方が早いだろ?」


「…僕の為だったんですか…。兄さん…」