*ちぇりーダーリン*

リョースケの顔が曇った。


動きも止まった。


「なに。」


「今…リョーヘイはどこにいるの?」


本当は知っているんでしょ?

あたしはリョースケに近寄る。

そして、リョースケもあたしに近寄る。


「まだ兄さんを?」


「…っ、当たり前」


「ふぅ。
あなたも懲りないですね。宇宙人をなんだと思ってるんですか?」


―パキッ


―ピシッ


なっ…なッ…。


 ま、窓にヒビ!?


カーテンがたなびく。


机と椅子がガタガタと唸っている。


「ふふっ…」

 

 な。なんなのッ…。


これ。

あたしが睨むと余裕の笑みを浮かべる。


そして、リョースケの額から触角が延びる。


髪が長く延び、耳には赤く光るピアス。