*ちぇりーダーリン*

歯切れの悪いリョースケに、
あたしはとっさに構える。


まっ…まさか、何か悪いことでも考えついたんじゃ…。


 「佐藤さん、よく脈拍異常なんですけど、大丈夫ですか?」

………??


「僕と話をするときに、一度大きくズレてそれから異様に早く脈をうつんですよね…」


珍しい疑問顔のリョースケ。


それって…。


つまりは、
ココはいつもドキドキしてるってことじゃないの?


「ふぅぅん」


あたしは顔がにやける。


「気味悪いです。
顔の締まりがゆるすぎます。」

「なんとでも言って」


あたしは、ココの恋愛を
応援したいの。


「確実に頭打ちましたね。
馬鹿が治るどころか進行してますね」


リョースケはお大事に。って付け足して前を向いた。


ふっ。


なんとでも言いたまえ。