………へ?


「そ、そんなこと…」


「ありますよ」


リョースケの口から、そんな言葉が出るなんて驚きだ。



ココは真っ赤になって俯いている。


……………。


……あれ??


なんか…この雰囲気…。


あれ…れ…?


ココってもしかして…??


あたしは二人を凝視する。


キラキラと笑うリョースケと、頬を朱に染め上げるココ。


あたしは顔がほころぶ。


―ぽこっ。


「った!」


突然、軽い衝撃を後頭部に感じた。


あたしは振り返る。


「顔、キモい。緩みすぎ」


~~~っ、キリヤめ~!!


あたしは拳を上げてキリヤを
追い掛ける。


店内の角を鋭角に曲がりながら。


その時ふと、目に入った。


 店内の薄暗い突き当たり。


 青い…髪?


そこでその人影は
消えた。


 りょ…リョーヘイ…!?


あたしはそれのある方へと走った。