＊ちぇりーダーリン＊

あたしは思わず笑ってしまった。


　リョーヘイと同じことしてる。


やっぱり兄弟なんだなあ。


考えてること一緒じゃん。　


朝のホームルームの時間は、リョースケの自己紹介があってみんなカッコイイって騒いでた。


でも、
リョースケは当然と言えば当然？なんだけど名字がなくて、やっぱり名前しか言わなかった。

今はちょうど休み時間で、ココとキリヤとリョースケとあたしの四人で話していた。


「リョースケさ、
どうしてこの高校に来たんだ？？」


「ここが１番いい雰囲気だったので。えっと、
久世くんでしたっけ？」


「ん？おう。もう、名前覚えてんの？
俺、リョースケって呼んでるし、キリヤでいいわ」


キリヤが爽やかに笑って返す。

　うーん…。


なんか…変な感じだ…。


リョーヘイ、いないのにリョースケがいるってのが。


「はぁ～…」


あたしは深いため息をついた。