*ちぇりーダーリン*

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昨日のこと、本当なのかな?


「僕にその気持ちを教えて下さい。
そしたら、不本意ながら兄さんを探す手伝いをいたしますよ?」


リョーヘイのことを探す手伝い…。


あたしが探すより、宇宙人が探す方が早いかもしれない。


だけど、気持ちを教えるってことは…経験しての気持ちだし…またリョーヘイを裏切ることになるわけで…。


 そういう気持ちって、教えるじゃなくて、知るものじゃないのかなぁ??


 リョーヘイ…、どうしよたらいいかな…?


「はぁ~…」


あたしは暗い気分で教室のドアを開けた。


「おはようございます」


「あ、おはよー…って!?」


な、なんでここにリョースケがいるの!?


「おはよ、カナ。
えっと、こちら、編入生のリョースケくん。
中途半端の寒いこの時期なんだけど。
ホームルームで自己紹介する前に来ちゃったんだって」


ココは、リョースケと視線を交えながら私に紹介する。