リョーヘイの青く細い髪が
逆立っている。


「だ…だめ!!」


あたしが叫ぶより早く
リョーヘイは目の前に
立っていた。


瞬間移動を使ったんだ…。


そんなことしたら…


「なっ…お前…、いつの間に…」


「いつの間に??そんなこと…どうだっていいだろ??」


リョーヘイがキリヤの
首に手を添えた。


かすかに手に力を入れて
いるように見える。