*ちぇりーダーリン*

「笹川、ボール当たって
気ィ失ってたんだ。」


「え…??
あ…。」


そっか。
あの時、ボールが当たって…。

はぁ、情けない…。


顔を触ってみると微かな痛みがある。


もうっ。


誰よ。乙女の顔にぶつける輩は!!


あたしはしばらく腹を立てていたけど、ふと気付いた。


「あの…
いつまで撫でてる気…??」


キリヤの手はあたしの頬を
包み込んだままだ。


この状態はまずい…