「あ…あの、
人間になる薬をください。

どうしても会いたい人がいるんです」

魔女は何も言わず、
人魚姫を見つめました。

「いいだろう。

その代わり、
必ず幸せになれ」

魔女は紫色に光る液体が入った小瓶を
人魚姫に渡しました。

「それを飲むと
人間になれる」

「ありがとうございます」

人魚姫はお礼を言い、
すぐに薬を飲みました。