浜辺につき、
王子様をそっと寝かせました。

すると、足音が聞こえてきました。

「誰か来る……!

見られたらいけないわ」

やってきたのは、
美しいお姫様。

ちょうどその時、
王子様が目を覚ましました。

「ありがとう!

あなたが助けてくれたのですね」

見つめ合う二人。

(わたしが助けたのよ)

人魚姫は、
そう言いたかった。

しかし、二人を見て
悲しみにつぶされそうになりました。