そんなある日、
隣の国のお姫様が、
お城へやってきました。

その人は浜辺できた、
あのお姫様でした。

王子様はすぐに
お姫様のもとへ行きました。

「あなたは、
あのときの……!!」

お姫様はずっと下を
向いていました。

「今日は、
あなたに言わなくてはならないことがあるので
きました」

お姫様は顔をあげました。

「あのとき、
あなたを助けたのは
わたしではありません」