シュガーメロディ~冷たいキミへ~


「ちょっと休憩するか」


カタン、と持っていたペンを置き、大きく伸びをしながら水無月くんがそう言った。


そう言われる前から、すでにフリルを縫いつける手を休めて紙パックにストローを挿していた私。


「あ、お菓子も買ってきたから食べよ!」


今野くんが私と水無月くんの机にお菓子をコンビニの袋からバラバラと出してきた。

とてもじゃないけど4人で食べられる量じゃなくて、ちょっとびっくりしてしまう。


「どれ開ける?梨音、チョコでいい?」


私の隣の席に座ったこのみちゃんが、すでに個包装のチョコレートが入った袋を開けていた。


校内の売店に買いだしに行ったのかと思っていたけど、どうやら近くのコンビニまで行ってきたらしい。


よく見たら、新商品や期間限定のものばかり。


このみちゃんこういうの好きだからなぁ、なんて心の中でふふっと笑った。