シュガーメロディ~冷たいキミへ~



そのセリフに、一瞬教室が静まって。


「「いいねそれ!!」」


謎の静寂の後、皆が口々にそう言った。


それから、どんな味がいいとか、どんなトッピングがあれば売れるかとか、大いに盛り上がって、時間が経つのも忘れてきゃあきゃあとワッフル談義に花を咲かせていた。


あ、なんかワッフルに決まっちゃった……、なんて、展開の早さにびっくりしていた私は、楽しそうに話す皆にひたすら微笑み、頷く係に逆戻り。


でも、聞いているだけで楽しかったから、無理をしていたわけじゃない。


なんだか、みんないい人たちでよかったなぁ、なんてしみじみ思っていた。



……やがて、18時のチャイムが校内に鳴り響く。



「もうこんな時間かー!まさかカフェの内容、今日決まるとは思わなかったよ」


「な。俺ももっとかかるかと思ったけど、決まって良かったよな」


「あー、ていうかワッフルワッフル言ってたら食べたくなってきた!
みんな、この後何か予定ある?暇ならその駅前の店、行かねー?参考になるかもしれないし」