シュガーメロディ~冷たいキミへ~


「でもそんなに種類作れないよ。文化祭って結構衛生審査厳しいよね。
火通さないようなお菓子はかなり基準厳しいと思う。生クリームとか、大丈夫なんだっけ?」


「生クリームダメだったらケーキ無理じゃん」


「でもやってる年もあるよ。……と思ったら、ドーナツとかマフィンとかメニューそういうのばっかりだ」


「え、じゃあクレープとかもダメなの?定番じゃん」


「うーん、よくわかんない!基準難しいね。それ考えたらあんみつとかおしることかって、メイン白玉とあんこだし悩むまでもないよね……、いい手だったのかも」



……話し合いがはじまったら、みんな結構バンバン意見を出していく人ばかりで。


自分から発言するのが苦手な私は、活発に飛び交う意見にただただ頷くことしかできなかった。



「あ、梨音は!?何が食べたい!?」


いつのまにか、「どんなカフェにするか」というより「どんなお菓子が食べたいか」に変わっていた話題。


いつだって物怖(ものお)じしない性格で、この話し合いでも中心にいたこのみちゃんが、ふと私に向かってそう訊ねてきた。