「あはは、水無月のことは知らない奴いないだろっ」
「そうだよー!」
水無月くんの自己紹介に、周りがそんな反応をする。
……そうだよ。
いつだって、目立っているんだから。
科を飛び越えた音楽科の中でさえ、その生まれ持った整った顔、屈託のない爽やかな笑顔と明るい性格で水無月くんの人気は高い。
「え、まじで?なんかそれはそれで恥ずかしいんだけど!」
「とか言って、嬉しいくせに!」
いったいどれだけ友達が多いんだろう。
ここにいるメンバーは、クジで決まったはずなのに。
どうして、もう皆と打ち解けているの?
はじめから仲が良かったとしか思えない。
「じゃあこの流れで順番に自己紹介な!俺、今野友哉(こんの ゆうや)!航と同じ、3組!よろしくなーっ」
茶髪くんが元気よく名乗った。
それを皮切りに、自己紹介がはじまる。


