「……あんた誰よ!!」
いつもはソプラノの可愛い声なのに、そんな声出せたんだ!という低い声で言い返したこのみちゃん。
……あ、知り合いじゃなかったんだ。
「えええーー!俺のこと知らないの?ショック」
「むしろなんであんたはあたしのことを知ってるのっていうかこのみんってなんなの」
一気にそうまくし立てたこのみちゃんに、あははと茶髪くんは軽く笑う。
「知ってるに決まってるでしょ!ていうか皆知ってるから!
女の子の名前は、普通科だろうと音楽科だろうと全員覚えてるって。常識でしょ」
さも当たり前のように言ってのけた茶髪くんに、私は唖然としてしまった。
このみちゃんはといえば、呆れたような目をしている。
「え、何その目!いや、マジで常識だからね!?
な、航だって分かるよな?ほら、このみんの隣の子の名前、言ってやれよ!」
「!?」


