「……えっ!本当に先輩たち、ノータッチなの!?」
教室にいたひとりがびっくりしたように声を上げると、それからざわざわと教室が一気に騒がしくなる。
……うん、私もここまで放置されるとは思わなくてびっくり。
「へー、去年は甘味処だったんだ。あんみつだって。めっちゃうまそう」
のんびりと、委員長さんから資料を受け取った男子がパラパラと資料をめくりながら言った。
……水無月くんと仲がいい、あの男子だ。
後ろ姿でも目立つ、明るい茶色に染められた少し長めの髪。
「つか、とりあえず自己紹介しよ。……ねっ、このみん!」
不意にふりむいた茶髪くんが、いきなりこのみちゃんを見てにっこり笑い、そう言った。
えっ、このみちゃん、この茶髪な水無月くんのお友達さんと知り合いなの!?
驚いて隣のこのみちゃんを見てみれば、彼女は今までお目にかかったことがないような怖い顔をしていた。
……そして。


