……つか、こっちが大変なときにいつの間にくっついてたんだよ、あいつら。
友哉が吉倉のことを好きだっていうのは知っていたけど、吉倉も友哉をそういうふうに見ていたなんて全然気づかなかった。
今までそんなことないと思っていたけど、どうやら俺は人の気持ちに鈍感な方らしい。
……とまぁ、それは置いておいて。
今日は学校が休みの土曜日。
「……話、させて」
一歩、雪岡の方に近づけば、雪岡がなんだか困ったような顔をして、身体を固くしたけれど。
「……うん」
しばしの沈黙の後、微かな声でそう言って頷いてくれて、俺は心のなかで大きな安堵の息を吐き出したのだった。
────カランカラン、と軽やかな音を立ててドアが開く。
「いらっしゃいませー!」
明るい店員の声が心地良く響いた。
「2名様ですか?こちらにどうぞ!」
店員に案内されたのは、なんの偶然か。
「……ここ……」
雪岡の口からも思わず、と言ったように言葉が零れていた。
「……前と、一緒だな」
雪岡の呟きを引き継ぐようにして俺が言うと、雪岡は一瞬驚いたように俺を見たけど、「そうだね」と頷いた。
そう、ここは、初めて委員会が招集された日にカフェ係の皆で来たワッフル屋。
しかも案内されたのはその時と同じテーブルだった。


