「……航がリオりんを嫌うのは、リオりんのピアノが航のお母さんのピアノに似てるからだって、言った」
消え入るようにそう言った友哉。
……なんかすごいおびえた顔してるけどさ。
「……別に、それくらいで怒らないって」
苦笑を零して俺がそう言えば、友哉は伏せていた視線をバッと勢いよく上げた。
驚いたような顔で。
「へ」
「……雪岡がなんかよそよそしかったのって、それが理由か」
そっか。
なんて妙に納得してしまった。
「え、なんで怒らないの!?」
「や……、俺も雪岡に言おうと思ってたし。てか謝ろうと思ってたし……今まで冷たくして悪かったって」
そう言うと、友哉はいっそう驚いたように瞳を大きく見開いた。


