シュガーメロディ~冷たいキミへ~



「うんうん、男女比はいい感じだね」


満足そうに言った委員長さんは、それからザッと文化祭までの工程を説明してくれた。


文化祭、私のクラスも例に漏れずただの企画展示に決まっていたから、そんなに仕事ないのかなぁ、なんて鷹を括(くく)っていたけれど。


……カフェ係、すっごく忙しそう……。



「これ、去年までの資料ね。大体この通りに進めていけば問題ないはずだから。
……じゃあ、何か分からないことがあったら訊きに来て」


いちばん前の席に座っていた男子に何やら分厚い資料を手渡すと、委員長さんはそう言ってにっこり笑った。


……訊かれたら答えるけど、それ以上のことは期待しないでね。



そう顔に書いてある。



「じゃあ私たちはこれで。健闘を祈る!」


「頑張ってね~」



……ガラガラ。


2人が去っていった教室には、ドアの閉まる音がやけに大きく響いた気がした。