「あああ、やだ、あたし青ーー。メンドクサイーー」
はあ、と隣でクジを開いたこのみちゃんが、心の底から面倒くさそうな声でため息と共にそう言った。
「梨音は?どうだった?」
「あ……、うん」
このみちゃんに促され、掌の小さな紙を開く。
開いた白い紙にかかれていたのは、青い丸印だった。
……あ、青だ……。
そう思った、瞬間。
「お、航も青じゃん!仲間仲間!」
「え、水無月、青なん?うっわ、かわいそー!がんばれ」
「お前の頑張れ、全然心こもってねー!」
「あ、ばれた?」
懲りずに耳が捕えた水無月くんの声に、クジを開いた体勢のまま、思わず固まってしまった。
……嘘。
水無月くんも、カフェ担当なの……!?


