「もちろん私と副委員長は手伝うけど、あとの2,3年はカフェについては免除ね。1年も、こんなに人数いらないからクジで担当を決めます。青い印が出たら、合同カフェ担当。赤い印が出たら、自分のクラス企画プラスその他雑用。はい、引いて」



はきはきとした委員長さんの声で、その隣にいた副委員長さんがのんびりとした仕草で懐からなにやら箱を取り出した。

きっとあの中にクジが入っているんだろう。



「はーい。順番に引いてねー」



委員長さんとは対照的な、のんびりゆったりした口調で、副委員長さんが1年生の委員にクジを引くよう促してきた。



ガタガタと、躊躇いながらも席を立ったのは1年生委員。


……自己紹介もなかったから、ここでようやく自分と同じ学年の委員の顔を知る。



「うわ、青かよ!めんどくせぇな……。航も早く引いてこいよ」



丁度、私がクジの入った箱に手を入れたとき、そんな声が聞こえてきた。


さっきも水無月くんと話していた男子の声だ。


一瞬、水無月くんの名前が聞こえたせいで止まった手を、再び箱の中の四つ折りにされた白い紙に伸ばした。



そこでは開かず、席に戻る。