「あ、このみんとリオりん」
自分のシフトの時間になって、カフェの教室に行くと丁度今野くんがフロアのシフトだったようで、にっこりといつも通りの笑顔で迎えてくれた。
……いつも通りすぎて。
訳のわからない、チクリとしたかすかな痛みが心を刺した。
梨音と今野くんが話している間、あたしはいつもならありえないほどの口数の少なさ。
自分でもわかるんだもん、梨音や今野くんからしたらあからさまに今のあたし、おかしいよね……。
そう思うけれど、自分ではどうすることもできなかった。
「行こ、このみちゃん」
あたしの様子がおかしいことに気付いているだろうにいつもどおりに接してくれる梨音の優しさが、すごく嬉しかった。
うん、と頷いて。
やっと今野くんから離れられる、と小さな安堵の息をついた瞬間、だった。
「!?」


