「なに……?」
「初めて委員会で会ったとき。このみんだから知ってたんだ。……同じ委員会になれて、あの時本当にうれしかった」
強い視線とは裏腹にどこか弱々しい声。
だけど決して大きな声ではないのに、低くも高くもない今野くんの声は、意外なほどあたしの脳にはっきりと、そして心地良く響く。
なんて、今初めて思った。
「……このみん、さっき言いかけたこと言ってもいい?」
「え、うん」
思考は混乱したままだったけど、問われて半ば反射のように頷いていた。
「……明日、このみんと一緒に文化祭見てまわりたいんだけど」
今野くんに告げられた言葉に、あたしはぱちぱちと何度も瞬きを繰り返していた。
え。
それって。
「……なんで?」
口から零れた本心に、今野くんの表情が一瞬、眉を寄せた。
そして、小さなため息。


