「あの、昨日はごめんなさい」
「……ごめんって?」
私が謝った途端に、水無月くんが眉を寄せた。
その顔は、不機嫌というより怒っているように見えて。
……心臓が、ギュッと痛んだ。
昨日のこと思い出して嫌な気持ちになっちゃったのかな……。
どうしよう。
……でも、どうしよう、なんて言ったって、結局私にできるのは心から謝ることだけで。
「だ、だって迷惑掛けちゃいましたよね……?家まで送ってもらっちゃって、しかも私かなり変なテンションになってたし……。本当にごめ」
『ごめん』
……そう、最後まで言う前に。
「っ!?」
ガンッ、という大きな音が教室に響いた。
驚いて、びくりと身体が跳ねる。
「な、に……?」


