「……で、何?」
少しの沈黙の後、私の腕をようやく離してくれた水無月くんがぶっきらぼうな口調でそう言ってきた。
私は思わず首を傾げてしまう。
何って……何?
そんな私を見て、水無月くんは怪訝そうな表情を浮かべる。
「……なんだよ。言いたいことがあるから呼びとめたんじゃねーの?」
「……あ」
思わず、間の抜けた声が出た。
そうだった!
私、水無月くんに謝ろうと思ってたんだった!
抱きついちゃったり注目されちゃったりで、すっかり頭から抜けてたよ。
抱きついちゃったことはさっき謝ったけど、というかそのせいですごく注目されちゃうことになったんだけど、そうだ、昨日のことを謝らなきゃ。


