……こういうのって言っていいものなのかわからないけど。


でも、このまま自分の中だけに溜めこんでいるのはつらかった。


ふたりなら誰にも口外しないって信じられるし、少しくらい、痛みを打ち明けてもいいよね…。



「……諦めがついたっていうか、もう傷付きたくなくて」



私は、椅子に腰をおろし、それを見たこのみちゃんと由奈ちゃんも空いていた私の前の席と隣の席に座り、顔を寄せ合って内緒話の体勢に入った。



ざっと、昨日あったことを話す。


昨日あったこと、って言っても、水無月くんに言われたセリフを言っただけなんだけど。



私は告白するのが初めてだから、水無月くんの答えをヒドイと思ったけれど、もしかしたらこれは世間一般的には普通の答えなんだろうか。


全然ヒドくなんかなくて、ただ、私が弱いだけなんだろうか。


……ちょっぴり、そう思っていたけれど。