なぁ、お前と出会ったのは確か今年の春だった。 図書室のドアにもたれ掛かっていた俺に 「邪魔」 と、押し退けてきたよな、お前。 俺は、若干イラついた。何なんだ、こいつってさ。 でも、同時にお前に興味を持ったんだ。 興味は“好き”には変わらない筈だったのに。