「幸せをありがとう。」



「お前のためなら、いくらでも。」




廉也は私のおでこにキスをする。



それが恥ずかしくて、思わず目を閉じた。



「美愛、そろそろ着替えねぇか?」



「……ん?」




あれ?そういえば私、あのまま寝ちゃったわけで。



意味がわかった途端、私の頬は真っ赤に染まった。




「あ、えっと……ん〜!!」



「フッ。そんな慌てることもねぇし、このままでもいいけど?」




廉也の意地悪な表情、久しぶりに見た。



って、そんなことより。



「あ、あっち見てるから先に着替えてっ」



私の声に廉也は笑いながら服を着始めた。


もちろんその間、私は布団の中で見ないように努めた………