「廉也、私も愛してる。」
私が言った途端、廉也の表情が驚きに変わる。
しばらく固まっていた廉也が、大好きな優しい笑顔を見せる。
「声、出たな。」
言われて初めて気付いた。
そうだ、私今声に出してた。
「廉也…廉也……廉也っ」
「ん?」
「昨日呼べなかったから、呼んだの。」
廉也は可愛すぎ、と抱きしめてくれた。
私も廉也の背中に手を回す。
「今、幸せか?」
「うん。」
不安や悲しみが消えたわけじゃない。
でも、この満ち足りた気持ちは “幸せ” 以外の何物でもない。
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